エンジン停止中でも造水可能。PETER TABOADA RO膜式造水装置が支える、これからの船内水対策
PETER TABOADAのRO膜式造水装置は、熱源に依存せず清水を造ることができる船舶向け造水設備です。長期の沖待ちや補水遅延、地政学リスクへの備えとして、船内の水供給リスクを低減します。
船舶における清水の確保は、乗組員の生活環境を守るうえで欠かせない重要なテーマです。飲料水、調理、洗面、シャワー、清掃など、船内では日々一定量の生活用水が必要となります。
通常であれば、寄港時の補水や船内造水装置によって清水を確保します。しかし近年は、港湾混雑、長期の沖待ち、航路変更、地政学リスクなどにより、予定どおりに補水できないケースも想定されるようになっています。
こうした状況で注目されるのが、PETER TABOADAの逆浸透膜(RO膜)式造水装置です。
エンジン停止中でも造水できるRO膜式
RO膜式造水装置は、海水に圧力をかけてRO膜を通過させ、塩分や不純物を除去して清水を得る方式です。熱源を必要としないため、電源と海水供給が確保できれば、エンジン停止中でも造水できます。
これは、長期停泊や沖待ちが発生した際の生活用水不足対策として大きな強みです。清水の確保を外部補給だけに頼らず、本船側である程度コントロールできることは、運航上の安心材料となります。
蒸発式造水装置との違い
船舶では、従来から蒸発式造水装置が広く使用されてきました。蒸発式は、主機の排熱や蒸気などを利用して海水を蒸発させ、その蒸気を凝縮して清水を得る方式です。
航海中に主機が稼働している場合は有効ですが、主機が停止している停泊中や沖待ち中には、十分な熱源を確保できない場合があります。そのため、エンジン不稼働時の造水には制約が生じやすくなります。
一方、PETER TABOADAのRO膜式造水装置は、熱ではなく圧力と膜分離によって造水します。主機の排熱に依存しないため、停泊中や沖待ち中でも使用しやすい方式です。
長期の沖待ちや補水遅延への備え
RO膜式造水装置は、次のような状況で効果を発揮します。
- 長期の沖待ちで主機を停止しているとき
- 港外待機が続き、補水予定が遅れているとき
- 補水港への入港が制限されているとき
- 省エネルギー運転中で排熱を十分に利用できないとき
- 非常時に船内で生活用水を確保したいとき
清水タンクの残量に余裕がない場合、生活用水の不足は乗組員の衛生環境や船内生活に直結する問題となります。PETER TABOADAのRO膜式造水装置は、補給遅延や地政学リスクへの備えとして、本船の水供給リスクを低減する装置です。
導入しやすく、必要水量に合わせやすい
RO膜式造水装置は、蒸発式と比較して設備構成がシンプルで、熱源設備に依存しません。条件によっては導入コストを抑えやすく、既存船への追加搭載や更新計画においても検討しやすい方式です。
また、必要な造水量に応じた機種選定がしやすいため、船種や乗組員数、運航形態に合わせた合理的な設備計画が可能です。船内の清水残量や使用量に応じて運転時間や造水量を調整しやすく、必要なときに必要な量の清水を確保できます。
主なラインナップ
PETER TABOADAは、需要に応じたさまざまなモデル・シリーズを展開しています。
| モデル名 | 生産水量 | サイズ(L×W×H) |
|---|---|---|
| SW-Y 20/34 | 3.4 m³/day | 1205×365×725 |
| SW-Y 40/50 | 5 m³/day | 1280×395×750 |
| SW-Y 130/150 | 15 m³/day | 1375×580×1200 |
| SW 300 | 30 m³/day | 2800×950×1900 |
| SW 1000 | 100 m³/day | 3890×1200×2150 |
これからの船内水対策として
船舶の清水確保は、通常運航時だけでなく、予期せぬ停泊、長期沖待ち、航路制限、補給遅延、地政学リスクへの備えとしても重要性を増しています。
PETER TABOADAのRO膜式造水装置は、熱源に依存せず、エンジン停止中でも造水できる点で、蒸発式にはない強みを持ちます。さらに、価格面での優位性や生産水量を調整しやすい柔軟性により、船種や運航形態に合わせた導入が可能です。
長期沖待ちや補水遅延への備えとして、また本船の水供給リスクを低減する設備として、PETER TABOADAのRO膜式造水装置は有効な選択肢です。