1.従来船内サービスカーの環境負荷と危険性
現状、自動車運搬船(PCC)では積荷車体保持具(ラッシングベルト)、ランプウェイ保護用のベニヤ板やゴム板などを運ぶ際に、中古の軽トラックや屋根を取り払った乗用車が船内サービスカーとして多く用いられています。しかしそれらはガソリン車のため、排気ガスによる環境や乗組員への悪影響は勿論のこと、ガソリンによる引火爆発の危険性、更にそれを助長する車検の切れた中古車を使用することは、安全衛生面から考えても船内で使用するべきではありません。

2.次世代船内サービスカートの環境配慮
そこで当社では、そう言った全ての問題を解決するために、中古の電動ゴルフカートの後部座席に荷台を取り付けた、環境に優しく、そして安全な次世代船内サービスカートの提供を開始しました。限られた船内スペースを軽快かつ縦横無尽に走り回るその姿は、まるで花々の間を美しく舞う「働き蜂」を想わせます。また電源はに再生鉛バッテリーを使用し、製造のために新たな資材と資源を投入することなく、既存のものを有効活用し価値あるものにリユースします。これらの特徴から、「Bee(蜂)」と「Vehicle(乗り物)」、「Recycle(再利用)」を組み合わせ、「Beecle」(ビークル)という次世代船内サービスカートが誕生しました。

3.次世代船内サービスカートの安全性
「Beecle」は電気モーター駆動排気ガスを排出せず、走行時も静かです。またガソリン車と違い、もともと車検を必要としない乗り物なので故障することも殆どなく、通常3年 寿命と言われる中古軽トラックの船内サービスカーに対して、「Beecle」は 10 年の寿命を想定しています。使用後はケーブルをコンセントにつなぎ充電するだけなので、ガソリン車の様 にガソリンを携行缶に備蓄する必要もなく、ガソリンの手配や給油作業の手間が掛からない。また、バッテリーには発火リスクのあるリチウムイオンバッテリーではなく、敢えて旧式の再生鉛バッテリーを使用しています。

4.次世代船内サービスカートの快適性
元来軽トラックは荷台を主眼に設計されており、運転席は大柄な体格の乗組員にとって、 外国人はおろか日本人でさえも窮屈に感じます。一方、「Beecle」はゴルフカートをベースと しているので余裕のあるゆったりとしたシート配置で、その上ドアがないので乗り降りも楽ちん。また免許が不要な電動カートだけに、操作性も乗用車に比べて容易で誰でも運転できます。

5.次世代船内サービスカートで実現するSDGs
当社では「Beecle」を通じて SDGs(持続可能な開発目標)を推進しています。ゼロエミ ッションによる「気候変動」の軽減、リサイクル品の活用による「持続可能な消費と生産」 の実現し、そして多くの船が「Beecle」を採用することでより大きな効果を生み出し、SDGs 達成 に向けて更に一歩近づくことができます。

狙い良し、アドレス良し、次世代船内サービスカート「Beecle」でナイスショット!

 

比 較 性 能 表

各種比較 軽トラック(中古) 電動サービスカート(中古)
参考価格 ¥300,000.-  ¥698,000.-
耐用年数 3年程度 10年程度
保証期間 1年間 3年間
納 期 3週間 3週間(新規設計改造時)
2週間(既存設計の場合)
最大積載量 350kg 200kg
タイプ 2ドア仕様 ドア無し仕様
動 力 エンジン モーター
騒 音 60dB(騒音・振動あり) 10-15dB(非常に静か)
燃 料 ガソリン(ガソリン携帯缶が必要) 不要(バッテリー充電が必要)
排気ガス 温室効果ガス排出 ゼロエミッション
安全性 車検切れのため事故・故障リスクあり モーター駆動のため事故・故障リスク小
電源仕様 N/A 200V単相
充電時間 N/A 3時間(0%から6時間)
最大走行距離 300km(ガソリン満タン30Lとして) 30km(フル充電として)
最大走行距離 300km(ガソリン満タン30Lとして) 30km(フル充電として)